BackWPupでNASにWordPressのFTPバックアップを行う
WordPressで運用しているこのブログですが、セキュリティ対策の一環でフルバックアップを取ろうと思い、バックアッププラグインの中では利用者が多くて安定してそうなBackWPupを試しました。
バックアップ方法がいろいろ選べますが、まずフォルダに吐かせるのは容量を逼迫するし、サーバーのセキュリティを突破された時点で無意味なので論外です。
メール送信もセキュリティ的な問題とメンテコストがかかるので除外。
あとは各種クラウドサービスとFTPですが、せっかくNASがあるので、FTPでNAS(Synology ds216j)に転送させようと考えました。
NAS側の設定
まずDSMメニューからコントロールパネルへ移動。NASのFTP機能を有効にします。
SSL暗号化にチェック。FTPポートは21。
「外部IPをPASVモードでレポート」にチェックを入れます。
これにチェックを入れないと、FTP通信の際にNAS側からクライアント側へのIPアドレスの返答にローカルIPを返してしまい、通信が失敗します。
アクティブモードの場合は入れなくてよいですが、今回はパッシブモードで転送するので、チェックを入れておきます。
外部IP割り当てにグローバルIPアドレスを設定します。
転送用のユーザーを作成します。
Wordpress側でNASにFTPで接続する際にユーザーとパスワードを設定するので、これが漏れても被害を最小限に抑えるためです。
homeフォルダのみに権限を与え、他のフォルダには一切権限を与えないようにしました。
アプリケーション権限では当然FTPのみ許可して、ユーザーの追加を完了。
ルーターの設定
FTP通信で使用するポートの解放を行います。
FTPの通信用のTCP21番ポートと、データ転送用の55536~55543間のTCPポートを解放します。
今回はパッシブモードで受けるのでこの設定ですが、アクティブで受ける場合は、21番と20番を設定します。
テスト
試しにちゃんとFTP接続できるか試してみます。
適当なブラウザで「ftp://NASのグローバルIP」と打つと、BASIC認証を聞かれるので、先ほど追加したユーザーでログインします。
/home/がホームディレクトリのようです。これは後程Wordpressで設定するので覚えておきます。
ここまで確認したら、念のため先ほど追加したユーザー設定で、念のためIPによる制限をかけます。どこからでもアクセスできる状態でなくすためです。
「IPによる発行」で、特定のIPのみFTP転送を許可する設定してやればOKです。
WordpressのIPアドレスはレンタルサーバーの管理メニュー等で確認できます。
WordPress側の設定
BackWPupをインストールしたら、FTP転送用のジョブをつくります。
バックアップ項目等はデフォルトです。
毎日自動でバックアップさせるので、Cronは設定しておきます。
FTPの設定を行います。
FTPサーバーにNASのIPアドレスを設定。
ユーザーとパスワードは先ほど追加したものを設定。
ファイルを格納するフォルダーは、ブラウザでログインした時のフォルダを設定します。
ファイルを削除という項目はバックアップの最大保持数です。好みで設定。
SSL-FTPにチェック
FTPパッシブモードにチェック
実行
大体60MBのサイズで31秒でした。
NAS側でちゃんとZIPファイルが転送されてるか確認しておきます。
動的IPの場合のpassiveモードがやっかいです
passiveモードは相手にサーバのIPアドレスを返すので
NAT越えの場合 ローカルIPを返します
これを グローバルIPを返すように工夫する必要があります
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